~4日目~
槍ヶ岳~下界
朝、目を覚まし、テントから外へ出る。槍ヶ岳周辺にはガスが発生し、鬱屈した気分に。
前回の記事にも書いたように、体腸不良者が出たためにエスケープを敢行。正直ホッとした。
どことなく霊的な様相を呈する槍
山頂小屋から下山に向かう一行
それからはもう電光石火だった。SLの井野場さんの軽やかな身のこなしに、私はついていくだけで精いっぱいだった。下山も楽じゃねぇ!
景色は最高だった。
ところで、自親会の長期登山にはお試しSLなるイベントがある。長期登山に参加した一年生がちょっとだけSLを体験するのだ。
TEAM SHIZUKAの一年生は番場と私、梨本である。
とりあえず先に番場がSLを体験することに。
余裕の表情をみせるCanjia
番場速い。速いよ番場。
SLと化した番場は軽やかに下山していく。まるで翼が生えたかのような軽快なその姿に、さすがハンググライダー部だと感心せざるを得なかった。
みるみる標高は下がっていき、気が付けばあたりはうっそうとした森林地帯。道は岩がゴロゴロしており、川が流れるおとが近づいてくる。下界の近さを感じる。
景色が変わらないつらさ
そろそろゴールも近づいてきた頃、河原でTEAM MOEKAと合流。みんな早く帰りたがっている。
ビバの浮浪者間がつよい。どんなパッキングしたらそうなるんだ・・・。
そうこうしている間に林道の入り口に到着!この平らな林道を突き進めば晴れて下界に帰ることができる!
ここからはTEAM MOEKAと完全に合流。一丸となって帰る。
満身創痍体腸不良者
ただこの林道、意外と長い!帰りたいと願えば願うほどゴールが遠ざかる錯覚を感じるほど長い。
さらにヒロトとビバと私はその鈍足からか、先輩方とはぐれてしまった。あんたら速すぎるよ。
そのせいで林道を外れ、険しいルートを通る羽目になった。つらい。
なんとか林道に合流する一年生。三人とももう限界近い。
林道に戻ってからはもうひどかった。三人とも山に精神を破壊され、口々に喚きながら下山した。
そしてようやく長かった林道も終わりを迎えた。下山完了である!疲れた!つらかった!楽しかった!いや、つらかった!!!!
ここからはバスで松本駅に戻る。
長期登山をやり遂げ、みんな晴れやかな表情。
バスの中ではかき氷を食べた。骨身に染みるね。
それからは久々に風呂に入って人間に戻り、飯を食い、松本駅に戻り、焼き肉を食い漁り、夜を明かした。
風呂!
飯!
休息
焼!肉!
夜!
就寝・・・。
こうして2018年の長期登山は幕を閉じたのであった。
その道のりは険しく、自然に親しんでいるのか挑んでいるのか分からなくなる瞬間も多々あったが、ただのんびり生きているだけでは決して味わえない体験をした。
たった4日でどれだけ歩いたのだろうか。こんなにもつらく、それでいて感動を味わえたことがあっただろうか。
この長期登山は一生忘れられない体験として、私たちの中に残り続けるだろう。
いやでもめっちゃきつかった!!!!
文責:梨本

















