~2日目~
蝶ヶ岳~常念岳~大天荘
8月18日。相も変わらず我々の朝は早い。あたりが真っ暗な中、ヘッドライトを付けて活動開始。
サンプル写真のようなやつが撮れた
荷物をまとめて準備ができたら、蝶ヶ岳の旧山頂に行きご来光を拝むことに。
朝焼けぇ
しばらく進むとすぐに到着。見事、日の出に間に合い美しい景色に出会えた。
こぞって写真を撮る
遠方には富士山の姿が
三角点もあった
集合写真
まったりしていると後続チームが追い付いてきたので再び出発することに
ちなみに本日のコースタイムは10時間である。・・・え?
長い。あまりにも長い。昨日の長塀山だけでもかなりの苦行だったのに、まだ苦しむのか・・・。
そう思っていたが、実際はそんなものではなかった。
想像をはるかに超える苦しみが待っていたのだった。
そんなことはつゆ知らず(地図合わせを寝ブッチしたため)、常念岳を目指して出発。
遠く(近く?)に見えるデカいのが常念岳
うっそうとした道を行く。森林嫌いだ。
この景色、何度も見た。
登ったり下ったり、登ったりしているとピークに到達。
もっと平坦な道を通っていきたかった。
蝶ヶ岳からもう3㎞。まだ3㎞。
この時点でめちゃんこ疲れていた(気がする)が、まだまだ序盤も序盤。どんどん進む。
すると見えてきた。地獄の常念岳だ。
思い出したくない
どうみても急登
手前で小休止
意を決して常念岳登山開始。ごつい岩肌をよじ登っていく。
キツイ
キレイ
キッツイ
キッッツイ
キッッッツイ(キレイ)
途中であまりのつらさに四肢をもがれながらも、先輩たちの激励によりなんとか登っていく。
完全に体力を使い果たし、もはやこれまでと思ったとき、ついに・・・
常念岳登頂達成!
バックに槍もみえて、なかなか眺めがいい。(もっとも、この時の私に景色を楽しむ気力など残っていなかったが。)
いい感じに撮れてる
いやもうホントにつらかった。でもこれから始まる常念の下りのほうがきつかった。ありえん。もう愚痴しか出てこない。なんで必死こいて上げた標高をまた下げなくてはいけないのか。曲断面図を見たときから多少は覚悟してたけど、さすがにこれはないわ。二度と登るかこんな山。
この崖の先に常念小屋がある。トイレが本当に汚い。最低。
崖から身を投げ出すような下山。膝が死んだ。
まともな神経をしていたらこんなのやってられない。
下山後、常念を振り返る。急登すぎる。アホ。
気力、体力、ともに使い果たしながらもある種の達成感に包まれる。あぁ、今日は本当に疲れた・・・。
しかし
まだ
半分である!
本日の工程はまだ半分。長期山行全体を通して半分ではない。
二日目の工程の半分が終わったに過ぎない!!同じ距離をもう一度行くのだ!!!!バーカ!
気を取り直して再出発。足取りは重い。
そんな我々を知ってか知らずか、なんと雷鳥が現れた!レア!
しかも晴れの日に現れるのはなかなかないらしい。激レア!!
ど~こだ
みづらい
貴重な体験をしてほんの少し、もうホントにちょびっとだけ元気になれた。いやまだまだめっちゃ疲れてるんだけどね?
というか、これ以降の記憶はあまり残っていない。激しいアップダウンはそんなになかった気がする。
それほど疲れていたというわけですね。もう嫌になってしまいます。いやだ。
そんな思いをしながら歩き続けると、やっとこさ大天荘に到着。お疲れだ。
やっとゆっくりできる
そのあとはテントはったり飯食ったりした。小屋のトイレは換気がしっかりしていて割とよかった。ウレシイ。
テント場はそれなりの賑わいを見せていた。
食事を作る一年生たち
疲れからか、ヒロトが毒舌モードに入っててめっちゃウケた。
野菜を切るイシトモ。彼も相当疲れてた。気がする。
我々の班の夕飯。美味かった。
雲海がきれいだった。
何人か体調不良を訴えており、不安に思いつつも就寝。明日はつらくないといいな、と思いつつ眠りに落ちていくのだった。
文責:梨本一樹







































