山行記録

山行2日目

2時45分、目覚ましの音で目が覚める。

どうやら雨は降っていないようだ。

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無事丸子の体調も復活し、今日は北岳肩の小屋をめざす。

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 (復活した丸子)

おかしい、朝ごはんの準備をしていると誰かが気づいた。

CLの高橋が来ていないのである。

これはもしや

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(テントを見に行った時の図)

V6誰も起きとらんやないかい!!

健生「いや誰か起きるって思って・・・」

山の麓よりも山のほうが寝やすいなんて、やっぱり部長だなぁ。

 

朝食はオイルサーディンパスタ。

茹でたパスタに小形が慎重に持ってきたミニトマトとオイルサーディンを和えた、

フォトジェニックな一品である。

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味付けにレモンを用いるなんて、おっしゃれ~。

まぁ自親会的に重要なのはオイルを用いてカロリーUPを図っている点なんですけどね。

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(フォトジェニック、ワカワナイ。オレ、カロリー、ミル。。。)

 

テントを畳み、天気は良好。

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(おざなりな集合写真)

やる気にあふれたしーちゃんが

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スマホを入れていたジップロックを引き裂くという珍事を起こし午前5時、いざ出発。

 

自論であるが、山は登り始めの30分が最も辛い。

例に漏れずこのチームのメンバーも序盤からきつそうである。

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こんな状況に対してメンバーをマネジメントするのもSLの務め。

しーちゃんの采配が光る。

 

しーちゃん 「ありさちゃん、辛そうだね」

しーちゃん 「足がくがくしてるし」

しーちゃん 「・・・白い粉、いる?」

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(みんなやってるし、すぐ止められるょ♪)

危険ドラッグ、ダメ絶対。

ちゃんと断った大田原ちゃんは偉い偉い。

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30分も歩けば体も慣れるもの、大樺沢二俣に到着する。

ここは二年前TEAM AKARIが間違ってしまったいわくつきのコース、

それよりなによりあれから二年経ってしまったことの方が驚きでしかない。(参照

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なぜか大樺沢を過ぎてからいそいそと熊スズをつける高橋を尻目に二俣を去る。

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(すまんわすれてたわ)

山の陰から太陽が顔を出した。

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目の前にそびえ立つはこの山行の最終目的地、北岳。

こんなにも大きいと距離感がうまくわからないものだ、

見えるということはきっと近くにあるのだろう。

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そんなことはなかった。

まだまだ小屋への道のりは続く。

丸子はサングラスを装備しパワーアップを図り、

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(アタッチメント多すぎ)

小形は息切れ激しくウルトラソウルを歌い上げる。

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そして渦中の人物といえば・・・

 

大田原 「ねぇしーちゃん、白い粉、もらっていい?」

しーちゃん 「あーもう後戻りはできないー」

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※注 アミノバイタル

 

なにはともあれ体力を回復できれば良い。

僕も疲れで目が霞んできたのだろうか、

山頂を雲のようなものが覆っているように見えた。

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うーんようよう白くなりゆく山際。

天気は好転の兆しを見せないままである。

 

7時55分、小太郎尾根分岐につく。

ここまで来たらもう北岳肩の小屋まであと少し。

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(写真は元気に撮る健気さ)

高度は十分に高く、心なしか酸素が薄い。

あと心なしか高橋の独り言が増えた。

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(疲れると素行の悪くなる高橋)

 

小太郎尾根分岐から約一時間。小粋な看板を超え、

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(禁酒の誓いとはかくも儚い)

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(実は大田原ちゃんも構えている)

8時40分、肩の小屋!

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本日の宿はこちらの小屋である。

雲の混じった風なんてなんのその、小屋の室内は暖かい。

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さっそく天井に頭をぶつけたしーちゃんも、けらけら笑ってご満悦である。

 

昨日よりものんびりとした時間を過ごせそうだ。

皆思い思いに動き始める。

活動的なわがチームは自分の歩荷(第二弾)であるお汁粉づくりを手伝ってくれた。

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そこに紛れ込むはTEAM KENKIのCL、健生。

なんでも自チームの全員が眠りについてしまい寂しかったらしい、仕方ない混ぜてあげましょ。

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(いやなんか寂しくてさ~)

大田原ちゃんが持ってきてくれたマシュマロも上手に焼き、

ここのテーブルは華やかである。

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 (しーちゃんは加減が苦手なのである)

あまった時間の有効活用は留まるところを知らない。

カレーの下ごしらえから、

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明日のプリンの準備、

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(おいしくなぁれ)

さらにはプリンを冷やしかつ隠すための場所の選定も済ますと、

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(さすが密売人、隠し場所がうまい)

雲間から富士山が見えてきた。

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煮る人と売店を見る人、マシュマロを焼く人を代わり替わり務めたカレーも出来上がる。

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あたりに漂うカレー臭。

これがおいしくないはずがない。

 

というわけで本日の晩御飯は長期登山でおなじみの最終日カレーである。

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CLが重い思いをして運んできた食材と

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(高橋おつカレー)

山行で余った時間をふんだんに用いた贅沢なカレーは案の定うまい。

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このカレーを味わえるのも今年で最後と考えるとおいしさもひとしおである。

 

3000mの夜に雷の音が鳴り響く。明日はもっといい日になるよね、ハム太郎?

小形「コシュコシュコシュコシュコシュ」

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—おまけ—

・いったんここで自親会やめようぜ!!(大樺沢二俣にて、左股コースを通るための画策)

・積極的に塚原をあおるB5。B6は怖くて煽れないそうだ。

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(ア、何見てn…すっすいません)

・肩こるわ~、あ~肩こるわ~、そーれ!肩のコル!

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・太陽出てさえ入れば快晴なのでは?というくそ理論

・めっちゃ高いテンションで別グループの炊事場に突っ込む久世ちゃん

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・富士山シャッターチャンスと天気図が重なり、全員天気図のカメラ勢みすみすチャンスを逃す結果に

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・本日も行ったレジスタンス。最終ゲーム時に健生がしーちゃんに「強力なリーダー」というカードを手渡す大フラグ。DSC_1931

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