山行記録

松本市の天気は晴れ。

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少し蒸し暑い駅のロータリーにて目が覚める。

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台風の影響で今日は鏡平山荘まで足を延ばし、合計タイムは5時間30分。

今日は1時間ちょっとの予定だったのに………そして天気は良くないと噂が。

モチベーションは高まる一方である(やけくそ)。

「もー撮らないで下さいよー」って言ってやがる

(やけくそにピッタリな写真)

三年目にして初のネギザックとなってしまった真聖さんや

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(若干背景になじんでいる)

今年も相変わらずドラム缶のごときザックを背負うやっさんを傍目に

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5時30分、ジャンボタクシーに乗り込む。

※ネギザック :長ネギを担当となった者が背負うことなるザック。

長いため外付けが主となり、見映えが格段に悪くなる。あと少しネギ臭い。

※ドラム缶 :だってザックに見えないんだもん。

道中はすやすやとしていたので全く記憶がない。

酔わなくてよかったとひとまず胸を撫で下ろした、と同時に靴紐がドアの金具に挟まり手が油まみれになってしまった。

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一難去ってまた一難の典型例である。

ニューホタカ森林管理所は建物、トイレ共には山とは思えない清潔さ。

窓口の付近でビニールの巾着袋とウェットティッシュが頂ける。

後々とても役に立ったので、長野県を好きになった。 長野県への好感度が1上がった(後に大暴落する→三日目)

7時55分、地図がなかなかでないCL、田内雄一郎をやいやいどやしたら出発の準備が整ったようだ。

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長期登山の幕開けである。

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(こういうverもあるよ)

待ってろ眺望豊かな自然、輝く緑に照る太陽!

………小雨が降る。

「はい、ザックカバーを一応かけて、雨具もつけられる人はつけましょう。」

歩いて1時間もたっていない。

ちょっと怖い

日の光に輝く緑は何処へ、水が滴る青々とした緑があたり一面に広がる。

しかしこの程度の小雨あれば、流石に自親会、まだまだ余裕で話は弾む。

キャンドゥとまんじゅうと算数が韻をふんでいるのかいないのかを議論したのは思い出深い。

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そして10時を回った頃、雨が本降りとなる。

今年で5年目となる僕のカッパは水を弾くそぶりも見せずにみるみる水を吸っていく

。田内さんは大切なカメラを避難させ、しーちゃんは滴る雨水を飲んでいた。お

腹を壊さないといいが……。

心も体もずぶ濡れの僕らは、ひたすらに小屋のことのみを考え歩を進める。

見よ、皆の口は閉ざされた!

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(これは雨が降っていないとき)

ここからは自分を騙すしかない。

後続のしーちゃんにあとどれくらいかを聞かれる度に「15分ぐらい♪」と答えていたらすごく怪訝な顔をされ、

最後には岩にかいてあった「小屋まであと5分」を読んだだけで怒られかけた。

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後者は明らかな冤罪である。

そろそろ無理と感じ始めた13時55分、ついに鏡平山荘に到着!

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最後発で出発をし先頭で着いた。

誰もへばっていないところをみると、このチームは皆屈曲なのだろう。

すごいチームのSLになったものである。

鏡平山荘は広々とした木目の美しい山小屋だ。

軽食やお土産、乾燥室は勿論、なんとコンセントも設備されている。

白湯が無料でいただけるのは冷えた体にとても嬉しかった。

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早速濡れた服を着替え、乾燥室へ。う~ん暖かい!

何名か棒立ちになり、体温を取り戻している。

その姿はペンギンが卵を暖める姿、寒さを堪え忍ぶ姿にとても似ていて少し笑えた。

いつもならここでトランプでも持ち出すところであるが、生憎そんな気力は持ち合わせていない。

薄く目を開きぼーっとしていると

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晴れた!!わお!!槍ヶ岳!!

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目の前には切り立った槍ヶ岳の姿が。

鏡平にも槍ヶ岳が映る。

雨の中通った時には何もみえなかった風景を、思い思いに楽しんだ。

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(これには僕らもるんるん)

働かざる者食うべからずとはよく言ったものである。

天気図係は台風に悩まされつつ天気図を書き、

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その他部員は食事を作る。

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(あんまり美味しくないゼリービーンズを配るのも立派なSLの役目)

コッヘルを押さえる手がなかなか落ち着かない和穂にはらはらさせられながら炊けたご飯

は高地とは思えないほどふっくら炊けていた。

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温めた牛丼の具を炊きたてのご飯にのせ、牛丼が出来上がった。

味噌汁もインスタントの物にしめじとさつま芋を加え、具沢山のお味噌汁に。

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山崎、やりおる。

食事を終え衣服も乾き、心の余裕を取り戻した僕はやっさんがインドで買ってきたトランプ(所々ミスがある)で大富豪を行う

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しかし、やはり疲れがたまっていたのだろう、

夕日に染まる槍ヶ岳を眺めながら、以下のような会話が繰り広げられた。

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みなみん「なんだっけあめりかのやま」

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俺 「ぐれーときゃにおん」

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やっさん 「グランドキャニオンな」

義務教育の限界を感じると口々に言われた。いいもん(ぎりぎり)ゆとりじゃないもん。

しばらすると寝息が部屋を満たす。

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雨にうたれながらの移動は皆の体力を着実に奪っていた。

こっそりと小屋から抜け出し眺めた夜空は天の川もつかめそうな近さだった。

移動日

二日目