旅行記

2月27日(水)

   

昨晩は数百円をケチったために4人で3人部屋に泊まった。

どのように寝たかは想像にお任せする。

しかし普段からテントで鍛えられている身としては余裕だった。

  

さて、この日だがやることはない。

しかし翌日の早朝にフライトを控えているため遠出もできない。

そのため、タメルをぶらぶら歩いて適当に買い出ししたり、昼寝したりした。

写真を適当に張る。

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この日の晩は宿泊者が多かったため、宿の屋上でBBQが行われた。

ここで何人もの日本人と知り合い、情報交換などが行われた。

やはり先輩日本人から聞く話はためになる。

特にFREELIGHTの高橋さんには帰国後もお世話になった。

また同年代ソロバックパッカー&&トレッカーである岸野さんと菊島さんは今後も何度か会うことになる。

   

BBQは非常にgdgdで、たいして腹も膨れなかったため、高橋さんの案内で地元の居酒屋に行った。

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これお酒です。

お湯を注ぐと発酵が進んでお酒になるんです。

しかもおいしいんです。

日本酒とマッコリの間の味。

(※HRTはこのとき成人済み)

  

翌朝はファーストフライトで早いので、早く寝る。

  

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2月28日(木)

  

ザーザーザーザー

ピカッッ、、ゴロゴロゴロゴロ~!!

朝四時半に起きると絶望的な音が外から聞こえてきた。

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ガイドと合流し、皆がその日の出発を諦めていたがとりあえず空港へ。

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航空券を受け取り、待機。

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しばらく待つと雨は止み、次第に日が出てきた。

これは行けるかもしれないぞ!

誰しもがそう思ったに違いないが、現実はそんなに甘くなかった。

朝8時、ルクラ行き全便欠航のアナウンスが流れた。

ルクラは雪が降っており、そこそこ積もっているらしい。

ガイド曰く、翌日以降も雪が解けなければ飛べない。

まずいですよ!!

   

なんということか、今日もまた暇になってしまった。

宿に戻り、とりあえず寝る。

   

起床後、その日は近くにある世界遺産スワヤンブナートに行くことにした。

ネパール最古の仏教寺院らしい。

個人的にはサルと現地のガキに絡まれたことが印象に残っている。

以下写真

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夜は宿近くの日本料理屋、絆食堂で天丼を食した。

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これで約350円だ。

お安い上、かなり美味かった。

   

宿に戻ると割と衝撃的なニュースが飛び込んできた。

昨日の27日、どっかのヘリが墜落し、ネパールのお偉いさんが亡くなったらしい。

(詳しくはこちら

しかもその影響で翌日の飛行機の本数が大幅に減ってしまうというのだ。

   

正直これ以上足止めを食らいたくない我々は焦った。

しかしなんと有能な旅行会社だろう。

驚いたことに、このありえん倍率の航空券を勝ち取ったというのだ。

しかもセカンドフライトで。

さすがは4人で諸々40万近く払っただけある。

とりあえず一安心。

この日も早く寝た。

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3月1日(金)

  

朝起きたらびっくりするほどの快晴だった。

前日と同じくタクシーで空港へ向かう。

ファーストフライトは無事に飛んだようだ。

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いよいよトレッキングが始まるという高揚感と、最恐と言われるフライトへの不安感が入り混じる。

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チェックインを済まし飛行機を待つ。

我々の飛行機が呼ばれ滑走路へと移動する。

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滑走路ではオンボロのバスが待っていて、それに乗り込む。

しばらく移動していよいよ飛行機の前へ。

驚くほどちっこい。不安しかない。

それもそのはず。定員は20人ほど。死亡事故は2、3年に一度は起きている。

飛行機の写真はこのとき撮れなかった。

乗客は皆左側の席をとるためにものすごい気合で並んでいたからだ。

機内は2列シートで、左側に座るとヒマラヤの山々を窓から望むことができる。

いよいよ乗り込み、左側の席を勝ち取ることができた。

しかも前から二番目だ。

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コックピット内が丸見えだ。

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窓からは頼りなさそうなプロペラと同じサイズの飛行機がみえる。

以下ルクラまでの写真を貼る。

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死ぬほど怖かった。

人生でこれほど死を意識した30分は無かった。

ただ美しくもあった。

今回の目的地であるエベレストもくっきり見えていた。

  

ルクラのこの空港の滑走路、なんと世界一短い。

しかも長さを補うために斜面になっている。

正直アホだ。

  

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とはいえ、ようやくトレッキングのスタート地点のルクラに到着した。

気が付いたら日本を出発して五日経っていた。

  

ルクラは標高2885m。

アクセスは飛行機か歩きだけだ。

車は存在しない。

  

ここから本日の目的地パクディンまで歩く。

パクディンの標高は2610mだから今日は下りがメインだ。

日本では絶対に見られない絶景が広がっている。

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道中は所々先日降った雪が凍っており、めっちゃくちゃ歩きにくい。

転べば全身ヤクの糞尿に塗れてしまう。

初日からこんな目に合うとは。この先二週間はシャワーを浴びれない。

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ヤクというのはこのあたりでよく飼われている家畜で、水牛と牛の雑種らしい。

かなりの力持ちで生活物資や登山隊の荷物の運搬にこき使われている。

見た目は牛のお化けだ。

噂では聞いていたが実際に見るとその迫力に驚かされる。

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自分たちは無事にカラパタールまで行けるのか。

ここを戻ってくるとき自分たちはどんな感情になっているのか。

想像しながら進む。

   

ロバの軍団にすれ違ったり

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マニ石と呼ばれるご利益のある石があったり

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遥々ネパールに来たんだなぁと改めて感慨にふけったりしていた。

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目的地パクディンには特に苦も無く到着した。

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これが本日のお宿だ。

それからは昼飯を食べて、

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暇つぶしに高度順応を兼ねて辺りを散策した。

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夜は星がとんでもなく綺麗だった。

夕飯と薪ストーブ。ダルバートはご飯お替りし放題だからありがたい

 

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翌日、ナムチェを目指す。

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途中、サガルマータ国立公園に入る。

諸々の手続きは全てガイドさんがやってくれた。

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超つらい急登を登ってナムチェに着いた。

ナムチェはシェルパたちの中心街である。

  

この日のお宿はWi-Fiが無料で使えるという神仕様だった。

軽く散歩した後、宿でゆっくりした。

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