2月23日(土)
この日の夜、翌朝8:50の飛行機に乗るため前日入りをした。
僕は千葉に実家があるから当日の始発でも間に合うのだが、まあ念のためだ。
22時ごろ成田空港第一ターミナルに着くと、先に来ていたTMRと合流した。
成田空港金なし勢唯一の夜間滞在エリアである、南ウィング一階のミーティングルームで電源乞食をしながら待っていると、
30分後くらいにHRTが来た。
残るはGTOさんのみなのだがなかなか来ない。
LINEも既読がつかないので、過去の計画書に載っていた電話番号にかけてみる。
・
・
「お客様がおかけになった電話番号は現在使われておりません。」
はい?
電話すら繋がらないとは。
そういえば前日入りするとは一言も言ってなかったような・・・。
結局GTOさんは日付が変わる前にヌッと現れた。
電源スペースで自分のスマホを充電し、自分の寝るスペースを確保するなり寝た。
僕も寝ることを試みたが、これから旅が始まる高揚感と
あまりに寝にくい環境だったこともあり、ほぼ一睡もできなかった。
___________________________________________
2月24日(日)
眠い目をこすりながら空港内のLAWSONで朝飯を買って食った。
中国感満載のガバガバ自動発券機でチェックインを済まし、カウンターに並ぶ。
早速日本語の通じない中国人の職員と相対することも覚悟したが、ANAの職員さんが丁寧に対応してくれた。
その時に判明したのだが、自動発券機から出てきた預け荷物のタグがおかしなことになっていたらしく、新しく発券し直してくれた。
良かった良かった。
そんなこんなでイミグレーションを通過し出国。
パスポートと顔認証が完全に自動化されていて正直驚きを隠せなかった。
今回はビザ発行に必要だから押してもらったが、なんと出国のスタンプまで省略されているのだ。
少し物足りなさを感じてしまうほどあっさりしていた。
今回乗る飛行機はAIR CHINAのCA460便。
これでGoogle、Yahoo!、LINE、Twitter、Instagramなどなど
日本人が慣れ親しんだネット、SNSが使えない成都まで行く。
何を隠そう中国当局による規制の影響だ。
ANAのご立派な飛行機を横目に、いつかはこいつに乗ってブルジョア快適旅をしようと心に誓って、
控えめな大きさの飛行機に搭乗する。
乗った瞬間もうそこは中国だった。
中国的なBGMに中国語の飛び交う機内、日本語を話す乗務員は一人もいなかった。
これから飽きるほど見ることになる、パンダのビデオを見ながら離陸を待つ。
9時を回った頃に飛行機はようやく離陸した。
いよいよ果てしない旅が始まるのだ。
圧倒的な寝不足だったのでほとんどの時間は寝ていたが、機内食はそこそこ美味しかったと記憶している。
現地時間で15時くらいに成都に着いたと思う。
中国は入国カードを書く必要があるのだが、なんとびっくり誰一人としてボールペンを手元に持っていなかった。
早速のガバガバさ。他人に借りるなどして乗り切った。
国境を越え、TMRが予約したらしいホテルへと移動する。
成都はとにかくめちゃくちゃ空気が汚い。
霧の都だった。
ホテルへはタクシーで移動。
その運転はあまりに荒く、グラセフを彷彿とさせた。
というか対向車とサイドミラーぶつかってたよね?
ホテルについてからは、超市(スーパーマーケット?)をぶらぶら見て回ったり、
超激辛本場四川料理を食ったりして夜は更けた。
激辛あとの初心(飲むヨーグルトみたいなの)はめちゃくちゃ美味しかった。
ちなみにクレカ使えるやろ精神のもと、空港で両替しなかったらかなり痛い目あいましたよ。
___________________________________________________________________________________________________________
2月25日(月)
ホテル内のレストランで中国スタイルの朝バイキングを食べ、相変わらずの荒い運転のタクシーで空港へ向かう。
この日はいよいよカトマンズだ()。
パンダを横目に(成都はパンダで有名らしい)、
飛行機を待つ。
カトマンズの漢字表記なんかかっこいいよな。
昨日、お世話になったおじさんと再会し、ミカンを頂く。
話してみると、なんとこのおじさん、今回でネパールは8回目だと言う。
しかも秋保大滝のすぐ近くでカフェを経営していると言う。
何たる奇遇か。
時間となり、飛行機に乗り込むと
2度目となるパンダの動画をみて離陸。
機内食を食べて、
窓から見える山々に期待が高まる。
到着予定時刻が近づいてきたころ、僕は眠りについた。
・
・
・
ふと目が覚めた時、僕は違和感を覚えた。
到着予定時刻は過ぎていたし、窓から見えた山々もない。
一面の雲海だけだ。
とはいえそんなものか、と深く考えずにボケーっとしてると前のほうに座っていた田村がこちらに歩いてくる。
おいおい、着地前だというのにそんなに歩き回ってていいのかよ、と思いつつ
僕「たむらくん、さっき窓から超きれいに山見えたね。」
たむら「それは気が付かなかった。」
僕「ところで何をしに来たんだい?」
たむら「いや~、様子を見に来たんよ。」
僕「様子も何も、もうカトマンズにつくじゃないか。」
たむら「ん?聞いてないの?」
僕「何が?」
たむら「今日、成都に泊まるよ。」
今日、成都に泊まるよ
なんてこったい。どうやら、
かとまんず いず ばっど うぇざー
だったらしい。
我々いったいどうなっちゃうのー?
とは言っても、飛行機から飛び降りるわけにもいかないので、大人しく座って待つ。
配給されたお菓子を食し、
霧の都 成都へと戻ってきた。
到着後、到着ゲートを進むと思いきや、なんと出発ゲートを逆走。
イミグレも逆走し、パスポートに出国キャンセルのレアスタンプをもらった。
後でほかの外人さん聞いたのだが、日本人と中国人以外はここでパスポートを回収されたらしい。
ものすごく貴重な体験ができたと思う。
航空会社が用意したバスに乗り込み、自称五つ星のホテルへ。
飯はめちゃ美味いし、部屋も広くて快適を極めていた。
ただ、トイレとシャワールームがガラス張りな上、オープンジャグジーまであるとは?
その日は翌日の出発時刻などは何も知れされなかった。
____________________________________________________________
2月26日(火)
この日は機械音声のモーニングコールで目を覚ました。
しかし、一方的に中国語で喋られたので全く理解できず、だいぶ困惑した。
朝飯を食い、バスで空港まで移動。
このとき荷物だけ先に空港まで運ばれてしまうというハプニングがあったものの、もはや手慣れたチェックインを済ます。
空港内をバスで大移動し飛行機に乗り込む。
三度目のパンダのビデオを見て、テイクオフ。
三時間ほどで、何も起こらずカトマンズへ到着した。
あまりの遠さに空港では思わず叫んでしまった。
まだ通過点でしかないのに。
写真はないが、イミグレーションでのビザ発行はかなり手こずった。
自動発券機的なのがあったのだけども、とにかく使いずらい。
四苦八苦してどうにか終わらせると、先に終わっていたGTOさんが中国人のおっさんと戦っていた。
どうやらそのおっさんは英語が全く分からないらしく
自分の分もやれと言わんばかりにパスポートを渡していた。
GTOさん 「Your e-mail address!!」
おっさん 「?????」
GTOさん 「E-MAIL ADDRESS!!!!!!」
おっさん 「※△%□※△%□…」
・
・
・
非常に印象的だった。
そんなこんなで入国。
僕らは学習する生き物なので、中国での反省を生かし空港内で両替を済ます。
田村は糞の役にも立たないSIMカードを購入していた。
適当にタクシーを捕まえて、交渉によりそこそこのお値段で予約した宿まで移動。
後部座席に4人で座ったのは思い出だ。
車窓の異国感はかなり強かった。
タクシーはタメルの街の中で停車し、タクシーに乗っていたガイド的な人が我々を案内する。
着いたのはネパール人が経営する日本人向けツアー会社だった。
ガイド的な人がツアー会社から出てきた人からチップをもらっているのを見てしまった。
すべてを察し、正直ムカついたが、話だけ聞いてみることに。
そこの社長と思しき恰幅の良いおっさんが片言の日本語で話しかけてきた。
我々はエベレストに行きたいと告げると、さっそくプランを持ってきた。
丁度良いと思い、相場を調べるためにカマをかけた。
ここでの値段が決まれば他の旅行代理店での交渉がしやすくなる。
交渉が進み、最初よりそこそこ安くなったところでお金をおろすという口実のもと抜け出した。
なにせ連れてこられたのが満場一致でムカついたので、申し訳ないという気持ちは更々なかった。
人に聞くなどして日本人の宿ことトラベラーズホームに到着。
日本語は全然OKじゃなかったが、めっちゃ早いWIFIとホットシャワー25時間は気に入った。
ジャパニーズまんがも豊富ときた。
しかも旅行代理店も併設しているので言うことなしだ。
さっそく交渉すると先ほどよりも相場は良かった。
そして出発は2日後に決まった。
夕飯はネパールの定食ダルバートを食べた。
今後飽きるほど食べることになるとはつゆ知らず・・・。























