旅行記

ラダック後編

六日目

なんとこの日は一日中雨。ラダックでこの時期雨に降られるのはなかなか運が悪い。

ちなみに今回の宿は太陽熱温水器でお湯を作っている関係で、昨晩は冷水しか出ませんでした。

ひたすら読書で時間をつぶした以外は、それこそ食事ついでに軽い散歩くらいしかやることがなかった。

ちなみに今回の旅の間で読んだのは

「失敗の本質」

「アルジャーノンに花束を」

「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」

「金閣寺」

の四本になります。

昨日と同じくお隣さんと食事をして終了。

なお本日も湯は出ず。

七日目

ようやく晴れたので、パンゴン・ツォに行くため再びバイク屋へ。

が、なんと前日までの雨が上のほうでは当然雪で、途中の峠が埋もれてしまったらしい。(バイク屋談)

じょ、冗談じゃ…

仕方がないので峠越えはあきらめて、(下ラダック巡りに)切り替えていく。

二回目のレンタルだったので、バイク屋のおじさんが少し安くしてくれた。

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雲は多いがいい天気

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本日の目的地ラマユルに到着。ラマユルも斜面に立つ豪壮な僧院で有名。

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やぎくん羊くん迫真の路上横断。

ちなみに今回の宿はおっちゃんの英語が聞き取りにくく、聞き返してるうちに代金が1500から1000まで安くなった。

そこそこですね(適当)

夜はオーナー夫婦と夕食を食べながらニュースを見た。最近インドは大きい洪水があったらしく大変そうだった。

八日目

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おっはー(激寒)

ちょっとした思い付きで、「丘の頂上から朝日が町を照らすのをみたらきれいなのでは?」

となった結果、現在前日タルチョがたなびいていた丘の上におります。(AM3:37)

寒すぎ。星撮ったけどダメみたいですね(諦め)

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ようやく空が白んできた。(5:32)(凍死寸前)

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ようやく明るくなった(5:56)(生存)

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朝ですねえ…(満身創痍)

山に囲まれていてなかなか日が昇らない分、日が差し始めてから明るくなるのは一瞬だった。

圧倒的なガバにより、極寒の中で三時間ほどお星さまを数え続ける羽目になり控えめに言って逝きかけた。

朝飯を食べた後、しばらく昼寝をし、九時過ぎ位に出発。

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ヌブラに比べればこっちはだいぶ荒涼としている。

電線や標識なども多め。

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インダス川

ちなみにこの日は行きでスルーしたアルチという村に寄った後レーまで帰る予定。

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ここはほかの寺院と違って平地にある村の真ん中に位置していて、緑に囲まれた穏やかな雰囲気が印象的。

チベット圏で最高峰といわれる超細密曼荼羅の壁画があった。(撮影禁止)

なんていうか、仏塔とか寺院のつくりとか土鬼感がすごいよね。漫画版ナウシカ読もっか。(布教)

本当はもっといろいろいい景色あったんだけど、(機材と技術の不足により写真は)ないです。

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帰ります。

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レーに近づくにつれて畑とかもちらほら現れる。

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インダス川とザンスカール川の合流地点

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レーに着いてもまだ時間があったので、二日目のネーデルラント人に聞いたビュースポットのシャンティ・ストゥーパなる場所に向かう。

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レーの街並みが一望できてなかなか素晴らしい。

日本の宗派と関係があるらしく、日本人住職もいるらしいがこの日は不在でした。

ちなみに今回はちゃんと学習し、裏手にある車道をチェックしてバイクで登りました。

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夕日に沈むレーの街並み

今回の旅も終わりが近い。

九日目

昨晩は例の日本人トリオと遭遇したこの前と同じゲストハウスに泊まった。

お湯、出ました。(歓喜)

今日はレーの町をひたすらぶらぶらして過ごすことにする。

メインバザール周辺は割と見た感があったので、旧市街と王宮から空港方面に伸びる商店街を歩く。

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町中にある小高い岩山の上にも小さな仏塔が立っていて、街を見守っている。

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しばらく歩いて、昼飯を食べにたまたま入った店でヤクチーズピザを食べていたら、その店でまた新たな日本人と遭遇。

南方のマナリからレーまで来たらしく、明日スリナガルまで陸路で行く乗り合い車を探しているらしい。

どうせ暇なので一緒に旅行会社やタクシー乗り場巡りをすることにした。

お兄さん「行きでバンコクの日本人宿に泊まってさあー」

ぼく「へー」

お兄さん「そういえばそこの美人おかみ御一行がラダック行くって言ってたなあ」

ぼく「あ、その三人なら会いましたよ」

ぼく「ていうか、ゲストハウスの隣部屋にいますよ」

お兄さん「まじかよ世界狭いな…」

たまたま向こうから歩いてきた美人おかみ「あーごっちゃんじゃん」

おかみの連れ「あれ、バンコクで泊ってた○○さんっすよね?」

みたいな感じで、インドの辺境で日本人が5人もばったり集まってしまうという愉快な局面に立ち会ったりもした。

なんやかんやでお兄さんが乗るタクシーも見つかり、暇だねということになったので、二人で昨日も行ったシャンティ・ストゥーパに行くことに。

どうもこのお兄さんは覚者の研究をしているらしく、ニルヴァーナに至るために試行錯誤を重ねているという話を聞くことができた。

仏陀ゆかりの地を巡ったり、インド探訪も長きにわたっているそうだ。旅の先達の話はいつ聞いても参考になる。

なお、今回は歩きだったので結局下から階段を登りました。写真をお見せできないのが非常に残念です(撮り忘れ)

ただ、思ったよりも脚が軽く、結構この高度で運動するのも慣れたものだと少し感慨にふけったりもした。

お兄さんと別れた後は色々土産品を買ったあと、ゲストハウスのオーナーに朝タクシーを呼んでくれるように頼んで寝た。

*

*

十日目

朝ゲストハウスを出るときに同じフライトのインド人のおじさん4人組と一緒のタクシーになったが、なんとタクシー代を払ってくれた。

おじさんありがとう。

レーの空港は外国人はレーンが別だったり、書く書類が必要だったりしたけど、なんとこれもおじさんたちが教えてくれた。

おじさんまじありがとう。

帰りの飛行機は特に何事もなかった。慣れたもんだ。経由地が少し違うが、乗り継ぎ回数とかは同じ。

デリーの空港でベンチで本読んで時間をつぶしていたら、インド人のパパに話しかけられて仲良くなった。

ラダックから帰ってきたんよと言ったら、なんでも今年の冬に行くつもりだったそうで、宿の話とかをいろいろ聞かれた。

美人な奥さんとかわいい娘連れでなかなか幸せそうな話好きなパパだったが、なぜか政治の話になり、お前は自分の国のリーダーをどう思う?みたいな話になった。

まあ、外交熱心だし、インドとも仲よくしようとしてるしいいんでね?あんたはどう思う?みたいなことを言ったら、おれはあいつは好かん、と言っていた。

異国人と政治の話をしたのは初めてだったが、なかなか言いたいことをいうのは難しいですね。

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