ラダック前編
1日目
翌日、朝の便でレー郊外の空港につく。
ニューデリーからレーへの空は晴れ渡っていて、飛行機に乗っているのに眼下に地面というか山脈がずっと広がっているのはかなり新鮮だった。
今回は初日の宿は日本で予約していたので、タクシーに乗って向かう。予約してたのはアショカゲストハウスという宿。
しかし、朝早すぎて人影が見えなかったので周囲を散策がてら朝食を探す。
レーという街はラダックの中心地だが、普通の観光客が見て回る分には歩いて行ける範囲にほとんどすべてのものが集まっている。
観光客向けの飲食店や土産物屋、食料品店が並ぶメインバザールが新市街と旧市街のちょうど間にあり、レーの中心街となっている。
新市街は車の通りやすい広い道と、観光客向けの店やホテルが並び、建物も新しい。今回のゲストハウスも新市街にある。
一方、旧市街は新市街に比べると高低差のある地にあり、伝統的な石造りの住居が並んでおり、昔ながらの姿を伝えている。
メインバザールの少し北の路地に入ったところにあるイスラム街の露店が朝早くやっていたので、そこでパンを買う。
道の端に腰かけて食べていたら犬がめっちゃ寄ってきたので、歩きながら食べることにした。
レーでも朝早くからやっている店は意外と少なく、8時くらいからようやく朝食を出す店が開き始める。
宿に戻ると門が開いていたのでチェックインを試みる。
ぼく「(予約の紙を見せながら)予約してきたんですけど…」
おばさん「これ、日付きのうのやつだよね?」
ぼく「え?」
見ると確かに一日ずれていた。
しかしながら、運よく部屋には空きがあったので2日間泊まることができた。
予約するなら日付はちゃんと確認しようね(戒め)
ちなみに二日でRs2400くらいだった。まあまあ高め。
とりあえず疲れていたのでしばらく昼寝をする。
15時くらいに目が覚めたので、とりあえず何かを食べるために外に出る。
通りを歩いていると、明らかに日本人な老夫婦がいたので話しかけてみた。
聞くところによると、ツアーできたらしく、昨日までアルチにいてレーには今日来たらしい。
久しぶりに日本語で会話できてやだ…郷愁感じちゃう。
老夫婦とお別れしたあと、チベット料理のモモを食べてこの日はおわり。
2日目
一晩寝て高地順応も済んだだろうし(適当)、本格的な行動に移る。
今回のラダック旅の第一目標は国境の湖、パンゴンツォに行くことである。
ラダック周辺はレー、上ラダック、下ラダック、ヌブラ峡谷、そしてパンゴンツォの大きく分けて5つの地域に分けることができる。
このうち、上ラダックはレーからの日帰り、下ラダックとヌブラとパンゴンは移動も含めて2~3日の日程で見て回るのが一般的である。
さらに、ヌブラとパンゴンに入るにはInner Line Permit、通称パーミットという査証を取得する必要があり、
これは旅行代理店に頼んで1日待つ必要がある。
今回、現地に滞在できるのは計10日(すでに1日経過)だったので、上ラダックで一日、ヌブラで二日、
パンゴンで二日、下ラダックで二日で残りはレーの観光と予備日にしようとざっくり計画した。
レーには日本人女性がやっている有名な旅行代理店があり、ここでパーミットをお願いしようとしたが、
ツアー込みの受付しかしていないと言われたので自力でほかの代理店を探す羽目になった。
いろいろな代理店に聞いて回っても、パーミットのみの取り扱いをしてるところはなかなか見つからず、
たらいまわしされて最終的にたどり着いたのがエンシェントトレックというお店。
ここは店のおじさんおばさんがとても人当たりがよく、パーミットをくれといったら二つ返事で引き受けてくれて、夕方に取りに来るようにと言われた。
パーミットの手配が済んだので、次は脚である。
ラダックは交通の便が非常に悪く、街間の移動は不定期バスかジープチャーターかタクシーチャーターくらいしか移動手段がない。
レンタルバイクを除けば。
ということで、今回借りたのは
ロイヤルエンフィールド classic 350
空冷単気筒OHV350cc前ディスク後ドラム、くそでかタンクに曲げパイプステップとまあつまりYBR125のそっくりさんである。
ステップが前杉かつ下杉だったり、1→2や2→1で勝手にNに入るところも瓜二つである。燃料計はない。
こう見えてインジェクションだったりもする。
なお借りるときに国際運転免許証なくても普通に平気。
どこのバイク屋でもだいたい一日当たりRs1400くらいである。
とりあえず4日分を先払いで、足りない分は返すときに払うことにした。
とりあえず町はずれの幹線道路を東へ進み、上ラダックの大僧院・ティクセゴンパを目指す。
これが、ラダックの中でも最大級の僧院、ティクセゴンパ
立ち並ぶマ二車
ダライ・ラマの肖像
上からの景色
白塗りの壁
続いてかつてのラダックの都・シェイの古城
下のほうは僧院になっている。
岩山と廃城と僧院と青空が非常に良いよね(語彙力)
見どころは大体見たので、レーに戻ることにする。
帰り道で普通にアクセルをガバッと開けていたらなぜかプスプスといいながらエンスト
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )
※おバイク初日からガス欠で立ち往生するバイク乗りの図
えー、予備のポリタンクが見えますが、バイク屋で借りたままなので当然中身は空であります。
オイオイオイ死ぬわ俺。
と思ったら一般通過地元ライダーが助けてくれた。
地元の大学生らしい。500ccのロイヤルエンフィールドに乗るイケメン。
「キミのは350?僕のは500だよHahaha」と言っていた。ナンシーおじさんかお前は。
近くのガソスタまで連れて行ってもらいポリタンクに給油し、無事復活。その後、レーまで御一緒させてもらった。
大学に用事があるらしく、街の入り口で固い握手を交わして分かれた。親切で気さくなナイスガイだった。
本当にありがとう。
いろいろありすぎてなんかもう一日終わった感があるが、まだ夕方でもないので、前日に行けなかった王宮を見に行くことにした。
例にもれずレー王宮は高台にある(激寒)ので旧市街が一望できる。ただ、中のお堂は拝観料がRs200と激高なので華麗にスルー。
上のほうにあるゴンパがレーを代表するビュースポットで、よく写真で紹介されたりする場所なので行ってみることに。
ちなみにここはわりと急登で、高地順応が済んでない旅行者が行ってはいけないと地球の歩き方に載ってるところなだけあってけっこうキツイっすね^~
トカゲがいた
てっぺんにいたネーデルラントのにいちゃんと意気投合して写真を撮った。ちなみに撮影者はにいちゃんの彼女。やれやれ。
なんでも、この山の裏側には普通に車道が伸びているらしく、そこから来れば急登を登る必要はなかったらしい。やれやれ。
この日はこの後、適当に飯を食べて宿に戻って砂塵まみれになった体を流して寝た。
























