山行記録

山行1日目

 

「おい山崎、朝だぞ」

全然起きない。ほんとピクリともしない。

時は平成、時刻は3時、ここは長野の甲府駅。

こんな公共の場でぐっすりくつろげる山崎はきっと大物になることに違いない。

ひとまず小形にこの大物を起こしてもらう。

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(結果的に)長期初日となった今日の目指すゴールは北岳肩の小屋。

まぁ予定通りには行かぬのが世の条理である。

 

北岳の入り口である広河原山荘を目指しまずはバス停に並ぶ。

甲府駅周辺はまだ暗く、騒ぎ足りない若者たちが散見される。

そのいきりヤンキーたちに「どこ行くんスカ、頑張ってください!」とエールをいただいた

さすが自親会、アウェーでも強い。

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(パッと見は家なさそう)

意気揚揚と並んだその時のことである

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健生「ごめん久世ちゃん、俺スマホ使えないから!」

久世「へっ??」

あいつ、トイレでスマホ落として画面われたんだって

 

健生は電波を集められるただの薄型カメラ(写真だけ物理キーでとれる)を手に入れた。

完璧な装備()の塚原を筆頭にしてバスに乗り込む自親会パーティー。

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後藤は乗ってすぐ「降ります」ボタンを誤射していた。

 

バスに乗り込み早2時間、眼前には青々とした山と広がる青い空。

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もしかして本日登山は大成功なんじゃない!?

 

6時20分、広河原につく。ここが僕らの長期登山の出発点であり終着点。

とてもきれいなバスターミナルである。

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(しーちゃんの初めてみる表情) 

集合写真も撮り、先発であるチームKENKIが出発。

ここから本当の長期山行が始まるんだぜ!

ん・・・?

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まさか・・・

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これって・・・

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けんきくーん!!!

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小形がニヤニヤしながら塚原に地図を渡す姿は最高でした。

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(こんなにさわやかな二人も)

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(あっれれ~おじさ~ん)

誰か一人はポンコツと化す長期山行。

ポンコツダービー2017年度 北岳杯、今年のGPは初日から大躍進の塚原部長となりそうだ

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(なんなら前日から不眠で大躍進)

 

6時50分、チームMASANORIも出発の時。

たのしげな集合写真を撮影する。

小形に「本日の最高潮はここ」とまで言わしめた写真をご覧あれ。

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(大見取を切る)

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(なにかしらの戦隊もの)

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(個人的に好きなポーズ)

ではTEAM MASANORI 出発!

まずは大きなつり橋を渡る。

 

このチームはカメラ勢3人、自撮り勢1人と写真を撮るには事欠かないチーム。

道中の写真も豊富なんだぜ。

 

相変わらずカウンターの前ではしゃぎ

小形は開始15分で「今の僕ぜんぜん疲れないんですよ!」とクライマーズハイに突入。

「歩荷でばてるのやなんだよなぁ」とぼやく高橋のザックは歩荷で膨れ上がっている。

 

7時30分、最初の休憩。

しーちゃん 「こういう香りの芳香剤ってあるよね~」

丸子  「あー森林の香りとか」

しーちゃん 「そうそうそれだ!」

そらそうよこっち本場だもの。

チームMASANORIは三年生が優秀な反面、後輩は馬鹿ばっかである。

後ろではザックの重さに負けた高橋が立ち上がれずにのけ反っている。

 

道のりはまだまだ続く。

空には青空が広がっている。

そして

8時30分、雨が降る。

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(ほぼショーシャンク)

雨の降りしきる山も趣あるよね~とかいう嘘をつく。

遠くからは花火大会の音が。

昼間から花火なんで、優雅ダナァ。

 

しーちゃん 「雷ですね~」

江頭 「飛行機じゃん?」

高橋 「電車だろ」

一同 「電車はさすがに嘘」

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(業務連絡に余念のないしーちゃん、マジレス勢と化す) 

もちろん雷である。

一時引き返すことも考えられたが、エスケープで白根御池小屋までということに。

本日の行程は存外短くなった。

 

先ほどの“道中の写真も多い”とは晴天時のみの話。

雨天時のカメラなどおもりでしかないのだ。

ここからは会話で山登りの様子を楽しんでいただこう。

 

シーンⅠ 遠くの山を見たSL

しーちゃん 「すごーいたかい山~」

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(画像はイメージです)

 

シーンⅡ 休憩中にて

小形 「ご飯食べていい?」

江頭 「だめだ!」

しーちゃん 「いいよ~」

小形 「ありがとう!」

江頭 「誰が権力高いと?」

大田原ちゃん 「しーちゃんですね。」

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(あーもう飲まなきゃやってらんねーよ!※こんにゃくゼリー)

 

シーンⅢ 山道を歩きながら

小形 「今日のピークは広河原ですね。」

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(本人曰くピーク時の小形)

 

シーンⅣ チームKENKIと遭遇時

江頭 「塚原なんで光る石板もってんの?」

高橋 「なんかあったら電話するから!」

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(健生の心象画) 

歩き始めて約4時間、10時30分。

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降りしきる雨の中、白根御池小屋に着く。

ひとまず屋根の下で一休み。

寒さと疲れでみなさまぐったりしている。

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(いまいちピーク時との違いが分からない小形)

 

テント派と小屋派で意見が分かれたが、今晩はテントで眠ることになった。

少しの晴れ間を狙って素早くテントを建てる。

グッパで別れた三人チームに分かれテント組み立てをいざ勝負。

勝者にはおやつがもらえるという仕組み。

これは闘争心が煽られる。

 

チーム経験者 江頭・高橋・丸子

チーム未経験 小室・大田原・小形

 

まぁ圧勝ですよね、経験者お菓子獲得。

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(溢れる対応の差) 

無事テントも設営し、食事までだいぶ時間が余っている。

目的地まで来てしまえばのんびりできるのも山のいいトコロ。

まずは身を重くしてまで運んできた歩荷の出番でしょう!

 

先陣を切るはなぜか親子丼用のフライパンを持っている高橋。

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これはクッ・・・クレープ!!

山で生クリームを食べれる日が来るとは思ってもいなかった。

数々のクレープを焼き、巻いてゆくうちに技術が向上していく高橋とパティシエ小形。

クレープおいしゅうございました。

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高橋のインパクトには負けるが僕の歩荷であるカルピスマシュマロinホットカルピスも好評でしたと伝えておきたい。IMG_0083

 

さてお次は恒例、レジスタンスの時間となりました。

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レジスタンスはスパイ陣営とレジスタンス陣営が争う、人狼系のゲーム。

毎年このゲームを通してチーム内の信頼関係が音を立てて崩れるのは見ものである。

さーて今年の咎人は~

「「「もう大田原ちゃんは許さない」」」

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(そしてこの笑み)

現場からは以上です。

大田原ちゃんの他人を欺く技量には驚かされた。

「大田原ちゃんのイメージ変わったわ」

と高橋も言わしめた才覚はメキメキと頭角を現してゆく。

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(なんやかんやで楽しそうな高橋) 

あんなにあった時間も気づけば夕方、食事の準備に取り掛かる。

本日のメニューは炊き込みご飯とお味噌汁。シンプルながらもおいしいお夕飯だった。

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食後には各自お茶やカフェオレ等を持ち寄り優雅にティーパーティーを催した。

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(うらやましそうに見る後藤) 

テントに戻り後は寝るだけ。

一足先に眠りについた丸子のL字姿勢が気になるところだが

4人用テントに3人ならば大丈夫。

明日はもっといい日になるよね、ハム太郎?

小形「えっ、江頭さん何言ってるんですか?」

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−おまけ−

・疲れ始めた一行 休憩中 「よっしゃ!あと30分で休憩だって!」

・しーちゃん 「うわああああ」

 しーちゃん 「あぁナメクジかと思ったら木でした」

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・食事分配の際、自身の歩荷と合わせて牛乳を6本(計3㎏)持たされそうになる高橋

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・歩荷のにおいを嗅ぎつけた後藤 「何かあるかな~」

・物につられた後藤、しーちゃんを呼んでくる代わりにホットカルピスを受け取る

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・やっとしーちゃんを連れてきた後藤に対する大田原ちゃんのコメント

「まぁ、無能ではなかったですね。」

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・誰も一緒にカレーを食べに行ってくれない久世ちゃん

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(この写真でもその鱗片を感じられる)

・丸子、ゲーム途中にダウン。高山病か、はたまた知恵熱か。

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・高橋「お天気ガチャのSRが雷雨だとしてSSRが快晴だよな」

・ミカンの缶詰を持ってきた後藤、ミカンハラスメントを行う

「ちょっと~食べてくださいよ~」

最終的にシロップは全部自分で飲んでた

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