山行記録

岩手山の思い出 

一日目

今回は一日目から登るということで、まだ日も上らないうちに乗車。前のタイムズ利用者がガソリンを補充していないという多少のトラブルがありながらも早朝四時ごろ出発。登山口のトイレが使えなかったためトイレを探しに行ったり、SLの持ち物だった肉が爆発したりなど多少のトラブルがありながらも無事登山口に到着。 Untitled 二日にわたる登山の始まりです。

〇登山口~七滝分岐

ひたすら緩やかな道をどんどん上っていきました。登り始めということでまだ元気もあり、班で話をしながら歩いていると一瞬で分岐にたどり着きました。せっかくなので七滝を見ていこうという流れに。 Untitled THE・絶景! 大迫力の滝がさっそく出迎えてくれました。これからの道程に期待が膨らむような素晴らしい景色でした。

〇七滝分岐~地獄谷

七滝から出発した私たちを迎えたのは、どろっどろの泥地帯でした。どこを踏んでも靴が沈み、汚れが靴や服に付いてしまい、班員のメンタルに大きなダメージを負いました。 Untitled 足元を見て慎重に進んでいます。(この後結局泥に足を突っ込むのですが)

Untitled 道中にはたくさんの小川と滝があり、とてもきれいでした。

泥と格闘しながらだらだら登っているとついに難所、地獄谷がお出迎えです。 Untitled

足元がとんでもなく滑るので、うっかりすると左右の斜面に滑り落ちてしまいます。人生リセットポイントです。危険なので一人一人ロープをつかみ、慎重に登っていきました。班としては事故なく上ることができました。 Untitled 筆者はここから高所恐怖症が発動し、すごい速度で憔悴し始めてました。

お花畑~小苗代湖

地獄を抜けるとそこはお花畑でした。小休憩を取り、いったん登山道から外れて小苗代湖を見ることに。

IMG_6176 これは道中にあった御釜湖。青色の水がとても幻想的。

IMG_6332 少し進むと、本命の御苗代湖に到着。かなり広い湖でいい雰囲気でした。回りも少し開けていたので、ここで食事を兼ねた休憩をとることに。次に来る時があれば、風呂敷など広げてちょっとしたピクニックができるといいかもしれません。

IMG_6338 班員ものびのびしていました。いいですねぇ。

〇~八合目避難小屋

御苗代湖での休憩を終えて避難小屋に向け出発。一日目最後の道程は…なんと急登。おまけに道があまり整備されておらず、倒木や枝によって進路が阻まれ、また残雪によって足も掬われ、とても大変でした。特に途中から渋滞が起こり、日光に照らされて全身真っ黒の筆者は暑さにばててしまいました。最終的に三リットル持ってきた水が全部なくなってしまったのでした。トホホ。 Untitled

〇八合目避難小屋

登山小屋では400円でカップラーメンを売っていたのでみんなで食べました。山の上で食べるカップラーメンは格別でした。 IMG_6202 その後は登山の食事として煮込みうどんを食べました。

Untitled 一度に主食と野菜を食べることができ、さらに作りやすい。味も濃厚でとてもおいしかったです。 ご飯後はトランプなどのカードゲームで遊び、サークル内での親交を深めました。八時ごろ就寝し、次の日のアタックに備えました。 (星が見えないかと少し外に出たのですが、見事にガスっていて何も見えませんでした。)

二日目

〇八合目避難小屋

三時ごろ起床し、朝食としてフルグラとココアを食べました。避難小屋から朝日がきれいに見えました。 Untitled (筆者は見事に見逃しました、悲しい) 五時に避難小屋を出発し、目指すは頂上です。

〇八合目避難小屋~山頂

Untitled 山頂への道は木が一切生えていない砂利道であり、足元に気を付けて登りました。高度が高いこともあり、雲海がとてもきれいでした。遮るものがないために風が強く吹いており、とても気持ちよく歩けました。

Untitled 途中山頂付近の祠に立ち寄りました。なんだか古代の遺跡みたいでテンション上がりました。 その後は山頂に向かって一心に進み、そしてついに6時24分…

Untitled 山頂に到着しました! 山頂は360度いい景色が広がっていてとても見ごたえがありました。写真撮影も行いました。

Untitled いい感じの写真が取れました!奥には少し盛岡の街が見えますね。

〇山頂~地獄谷分岐

Untitled 登頂したからには下山して、生きて帰らなければなりません。そんな訳で下山を始めました。山頂付近は砂利が滑って、降りるのになかなか苦労しました。しかし、上りの時にあれほど苦労した急登地帯は一瞬で降りることができました。 お花畑へ向かう途中、天狗兄貴とすれ違いました。力いっぱい上る人で、班員も元気をいただきました。

〇地獄谷

ここでアクシデントが起きました。なんと地獄谷のロープが抜けてしまったのです。高所恐怖症のために降りる勇気が出ず、ひたすらロープを使って降りるイメージトレーニングをしていた私は完全に面喰いました。結局、ロープのくぎを刺しなおして、上の人がくぎを抑えながら降りることで事なきを得たのですが、ここで結構時間を使ってしまい、地獄谷を突破したところで先ほどの天狗兄貴に抜かされました。あまりの下山速度に少し驚きました。

〇地獄谷~登山口

筆者は地獄谷で完全に力尽きてしまったのですが、それでも何とか登山口を目指し無心で歩きました。班の中の会話はあまり多くはなかったのですが、班員の一部はまだ元気が有り余っていました。 Untitled 完璧な大の字です! 最後のほうになると、足の裏の痛みがすごいことになっていて、痛いというよりはただビリビリし始めました。足の裏で急に発電が始まったみたいでした。あまりの痛さに登山口にたどり着いたときは大きな喜びを感じました。しかしそこで班員を待っていたのは… 600mのアスファルト! 痛い!ただ足が痛い!めっちゃビリビリしとる! そんなこんなで下山時刻は3時ごろでした。

Untitled その後は夕食として焼肉と盛岡冷麺を食べました。焼肉セットで1250円の手ごろな価格で肉もおいしく、冷麵も太めで食べ応えがあってよかったです。

まとめ

今回の山行は行程が長く、困難も多々あったのですが、とにかく景色のバリエーションが多く、その一つ一つがきれいでとても楽しかったです。また、食事も全部おいしかったです。心残りといえば、星と日の出を見逃したことです。次回があれば、ぜひ見たいです。 チームの皆さん、ありがとうございました。