山行記録

2019 訓練登山 TEAM RYOMA

7月。とうとうこの時がやってきた。

訓練登山。

悪名高いこの行事、初参加の一年生達は恐怖に慄いていた。

いやだってまず先週鳥海登ったばっかじゃん。死んじゃうよ。

とりあえず部室に集合してザックに水を詰めていく。

水でパンパンになったザックを抱え、いざ計量…しようと思ったら、なんとザックが持ち上がらない。

周りの人に助けてもらってなんとか背負うことができたが、ますます訓練登山への恐怖がつのる。

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先輩方に車を出していただき、蔵王に到着。

後発隊を待ちつつ、テントを張ったり昼食を食べたり。

小屋の中でやった人狼ゲームはいつのまにかSKTさんが死んでたりして楽しかった。

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訓練登山である今回はいつもと違い、食事も各自でとる。

軽くおにぎりなどを食べ、夜7時に就寝し、朝の2時に起床した。朝っていうか夜中。

小屋でザックの重さの最終チェックを行う。

山行メンバーはINBさん、NSMTさん、NNさん、HRさん、KZHさん、たなしゅんにこっしー、MYG。

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降りしきる雨の中、和気あいあいとした雰囲気で写真を撮ったら、いざ出発。

真っ暗な中、ライトを頼りに進んでいく。

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雨で道はぬかるみ、草や枝が道に張り出してきていて歩きにくいことこの上ない。

歩き始めて一時間で早々に注意喚起が雑になっていき、

「上、枝注意でーす」は「うえだあああぁぁ!!」

「足元注意でーす」は「なしもとおおおぉぉ!!」と、

歩きにくい道に対しての怒りが関係のない仲間への怒鳴り声に変わっていく。

最終的に、頭上に枝があって足元がぬかるんでいるところは

「かずきいいいぃぃ!!」の注意喚起が回されるようになった。

とても効率的な注意喚起だった。

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そんな感じで意外と楽しみながら関沢分岐に到着。うっすらと夜が明け始めていた。

ここから前山分岐に向かうまでの間は道が細く、片側が崖になっている。

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たいへんクソみたいな道であったが、道の悪口を言うと

道が悪くなっていくので、みんなで蔵王を褒め称えた。

来年ごろには道路並みの歩きやすさになっていることだろう。

前山分岐ではめっちゃタイムを巻いたTEAM ONOGATAと共に休憩した。

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この辛い中元気にBlieveを熱唱するTEAM ONOGATA。

その後雁戸山への超急な岩壁をよじ登り、無事雁戸山を登りきる。

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雁戸山から南雁戸山へ向かい一旦降りる道には、なんと滑り台が用意してあった。

元々の地質に加え、雨によってぬかるんだ滑り台は想像を絶する勢いが出るうえに、この周辺だけ、掴めるような木も無い。

まさに滑るためだけの場所が用意してあった。さすが蔵王。ついつい童心に返って楽しんでしまった。

南雁戸山への道は果てしなく上りと下りがつづく。

INBさんの「あと15分くらいかな~」の声を聞き歩き続けてから40分。

ようやく南雁戸山へ到着する。

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この後はなだらかな下りが続く。八方平避難小屋に到着し、長めの休憩。

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屋根と歩荷がこんなにもありがたいものだとは。

しばらく休んで英気を養い、再び雨の中出発する。

この時点ですでに雨は本降りになっていた。寒い。

さすがにここまで来ると最初のような雑談をする余裕もなく、

ただひたすら黙々と悪路を歩く。

木。ぬかるみ。アザミ。草。

そんな感じで着いた名号鋒で水を捨て、喜びに浸って記念撮影。

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ただ、雨によりかなり寒さを感じる状況だったので、あまりのんびりせずに熊野岳避難小屋を目指し発つ。

ここからは傾斜はさほどきつくもないが、とにかく道に飽きる。

同じような道が延々と続き、ただただ無心で道をかき分けていく。

もはやこの段階になると道を枝が塞ぐのが当然のように思えてきて、注意喚起の数が激減した。

コマクサを眺めながら地味な上り坂を上り続けていくと、とうとう熊野岳避難小屋に到着。

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あとはなんかひたすら歩いてたらロープウェイ山頂駅に到着した。

いきなり土下座しだした先輩方の姿を写真に収め、早々に温泉へ。

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ご飯はKSさんに教えていただいたジンギスカンを。

KZHさん、ごちそうさまでした。

帰りはバスを乗り継いで帰仙。

訓練登山を終えて、もちろん楽しい部分もあったけど、

とりあえずきつかった。全員が無事に帰れてよかったです。

長期が楽しみだなあ。

文責 A.M