こんにちは。訓練から三か月がたった今、記録を書き始めました番場です。三か月の間にほんの少しだけ脳内で改ざんされたであろう記録になりますがご容赦ください。
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訓練一日目
今日は訓練登山一日目。明日の10時間行動に備えて避難小屋で英気を養う。訓練登山とは普段の荷物に加えて水を担ぐことでわざわざきつい思いをして山に登る自親会きってのアホなイベントだ。しかし今年の訓練は例年の30kgより3㎏も担ぐ荷物が少ないということで、自親会員たちもいやだいやだと口で言っていても楽しみにしているらしい。写真を見ればバレバレだ。そうだった気がする。
訓練二日目
朝三時かそこらに目を覚まし、私たちは出発の準備を進める。そして最後発だった我々TEAM ONOGATAはほかのチームがまだ真っ暗な登山道へと入っていくのを見守った後、見送りもない中意気揚々と出発した。
出発から間もなく、ザとさんやケイスケが大声で思い思いの歌を歌い始めた。人目を気にする必要もない山奥だ。それにつられてチームは早々に騒音をまき散らす合唱団と化した。
男だらけで大声で歌いながら進む我々のチームの勢いはすさまじいものだった。出発から数十分で前のチームと合流し、さらに十分かそこらでもうひとつ前のチームに追いついてしまった。
歌いながら登っていくなかでやっぱり訓練は楽しいなという気持ちをみんなと共有できた気がしました。あーたのしい。
すさまじいのはその速度だけではなかった。初めはまだまともな会話をしていた私たちだったが、まともな部分は徐々に失われていき会話は下ネタへ流れていく。仕方ない。
男しかいない
疲れている
後藤さん
もうこればっかりは仕方ない。
歌って下へ走ってまた歌ってを繰り返し高い士気を保ちながら我々はコースタイムを大幅に縮めていった。
しかし雁戸山を過ぎたあたりで元気すぎた我々にもガタが来てしまった。足は重く、体は土に汚れ、悪路を進んできたことによる精神的な疲れ。知能はなくなった。それでもTEAM ONOGATAである。下ネタだけは止まらない。
あまりはっきりとは書けないようなことをフォロワーの後藤さんを筆頭に叫び続けた。
そんななかただ一人、育ちのいい矢代だけは決して汚い言葉を口にしなかった。悪い先輩たちが”叫べよー”といっても彼はただ「育ちがいいんで」と
歩いて歩いてついに名号峰。嬉々として水を捨て記念写真を撮った。
荷物がなくなった今、降りた後の温泉のことだけを考えてひたすらにゴールを目指す。
そしてついにロープウェイ山頂駅。
鐘を鳴らしなんだかんだ終始楽しかった訓練を振り返り蔵王を後にしましたとさ。



