山行記録

山行報告書

東北大学 自然に親しむ会

山域:鳥海山

目的:SL育成

期日2007/10/1314

参加者CL (19)SL 山本(19)、補佐松原(20)、食糧柴田(20)、気象寺崎(19)

 

行程

10/13

部室前→(車移動)→鉾立登山口→賽の河原分岐→御浜小屋

・部室〜登山口

今回は移動にレンタカーを用いた。普段はブーンだが、今回はフィットを使用。フィット広い、快適。鳥海山へは、鳴子経由よりも48号線を通った方が早い。登山口に行く途中、予備食用のチキンラーメンを買うためにスーパーに寄った。昼飯は道の駅鳥海で。鳥海山・に行くときは、ここで「月山ワイン」を買うべし。鉾立登山道には、ビジターハウス・トイレ・鉾立山荘・プレハブ売店小屋があった。プレハブ小屋は現在建て替え中の小屋の臨時小屋である。水場は渉外ではあるらしかったが、発見できず。ビジターセンターの関係者(らしき人)に聞いたところ、ないらしい。未確認だが、鉾立小屋は県営らしく、宿泊費は安いらしい、次回から活用してみるのも良いだろう。鉾立登山口には登山届ポスト付き小屋がある。天気図・クマ目撃情報・積雪状況・登山届用紙・下山届用紙があった。

 

・登山口〜御浜小屋

登山道はコンクリート→木道→石畳(時々、土)。最高に歩きやすい。

紅葉も美しく、気持ちは高まる。

 

・御浜小屋

 トイレと小屋の二棟からなる。大物忌神社が管理している。通常、この時期に管理人はいないが、貯まった宿泊費を回収するために登ってきていた。宿泊料は請求されなかった。小屋自体は定員30(最大50)人といったところか。夏場は食事もでて、電気も通るようだった。携帯はmova,auは通じた。

 小屋から見る頂上は白かった。雪!?下山してきた人に聞いたところ、岩氷だそうだ。登山道にはないらしく、登れるらしいが、心配になる。後で知ったことだが、初冠雪だったそうだ。下山中の東北大生三人組に出会う。サークルには所属していないそうだ。雰囲気的に院生のようだった。

晩飯はカレーであった。意外とカレーって山じゃ作らないんだよね。。。

夜は特に寒かった。この時期の登山では、各自の寝袋の適応温度を調べといた方がいい。眠れなかった。寝る前に一緒になった中高年のグループと、安全のために一緒に頂上まで登る約束をする。夜、霰が降る。頂上まで登れるだろうか。。。

 

10/14

御浜小屋→御田ヶ原分岐→七五三掛分岐→湯の台分岐→御室小屋→新山頂上→御室小屋→湯の台分岐→七五三掛分岐→御田ヶ原分岐→御浜小屋→賽の河原分岐→鉾立登山口

 朝起きると、雪は降っていなかったがガスで視界0だった。寒い。出発時間を8時までずらす。朝食は昨晩のカレーを使ったカレーラーメンだった。中高年グループは下山した。

8時、登山口からの登山者も小屋まで登ってくる。ガスは大分晴れ、所々青空も見える。

 

・御浜小屋→御田ヶ原分岐→七五三掛分岐

 土・石畳の快適な登山道。霧が晴れ、快晴に。頂上にかかっていた雲がとれる。白い!とりあえず、七五三掛分岐まで歩き、判断することにする。

 

 

・七五三掛分岐→湯の台分岐→七高山→御室小屋→新山頂上→御室小屋

 七五三分岐から外輪山の登山道を見たところ、登れそうだった。行けるところまで登ることにする。ここで、本当ならCLとSLがきちんとした話し合いを行うべきだったが、ろくに話し合いもせず、ノリで決めてしまった。今回の山行は全体的にノリで重要なことを判断していた。次回からの山行ではこの様な事がないようにしたい。外輪山コースと千蛇谷コースの分岐は七五三掛から10分ほど歩いたとこにある。廃道に入り込まないように注意。分岐から覗いた千蛇谷コースは梯子があり、梯子に雪や氷が張り付いている時は危険そうだ。外輪山コースは渉外時に聞いていなかった梯子が数か所あった。風に煽られると谷に落ちる危険性のある箇所が2か所ほどあった。湯の台分岐は、文殊岳の近く・伏拝岳の近くと二か所ある。両方とも道標があるので勘違いしないように。正解は伏拝岳のほうである。我々は文殊岳の方をそれだと勘違いし、そこで休憩をとってしまった。

外輪山コースは快適であった。道は土が多かったが、よく踏み固められていた。ここから書くことは、あまりの快適さに、読図を怠ったのも原因の一つであろう。御室小屋へは、本来なら行者小屋にある分岐から行くはずであった。しかし、我々はその分岐を通りすぎてしまった。道標はあったが、文字が消えていた。分岐は梯子でいきなり谷へと下っていたため、梯子の存在に気付かなかった。また、梯子の近くに廃道があった。道標はその廃道を指している、古い道標なのだと考えてしまった。道を間違えている事は七高山の手前で気がついた。仕方がないので、七高山まで行き、七高山の分岐(渉外は一応していた)で御室小屋へ向かった。これが2時間ものロスにつながった。反省。ここら辺からCLが遅れ始める。

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上の写真の柵下には分岐の梯子があったらしい。ここまで近づいても気づかなかった。

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 御室小屋は6棟からなる。事務所、宿泊用×3、トイレ、神社である。夏以外は宿泊用(最大20)1つ、トイレのみ使用可能である。トイレは建て替え中だった。小屋自体は御浜小屋より汚い、土間になっていた。小屋内には布団があった。電灯もあった気がする。携帯はmovaは通じた。

 頂上へは岩がごろごろしているところを、ペンキを頼りに登っていく。雪は溶けていた。雪や氷があったら、滑って登れないだろう。CL以外はザックを小屋に置いて登った。頂上へ登る道は数種類あるようだ。エアリアでは片道10分だが、片道20分かかった。エアリアとは違う道を使ったようだ。なお、頂上への道は1/25000地図には載っていない。頂上は狭い。10人でいっぱいだろう。

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・御室小屋→湯の台分岐→七五三掛分岐→御田ヶ原分岐→御浜小屋→賽の河原分岐→鉾立登山口

帰りは正しい道を通った。本来行くはずだった道は崖の下にあり、落石と滑落に注意する必要があった。梯子部では上りは良かったが、下りは怖そう。時間が押していたので急いで歩いた。CLが遅れ気味になる。メンバーの体力を確認せずにペースを変えてしまった。反省。

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・登山中は雪といういつもと違う状況でハイになっていたらしく、後から考えると危険な判断が目立った。

・下山したところ、「出発2時間ずらした」+「道を誤り2時間ロス」にも関わらず2時間半遅れだった。もともとの予想タイムがかなり余裕をもたせていたからだろう。しかし、もしも予想タイム通りにかかっていたら、下山するのは五時頃になっていた。登っている時はそこまで考えていなかったが、日没の早い秋山ではかなり危険だった。

・メンバー間の意思疎通ができていなかった。体調などを確認しながら登るべきだった。

 

トイレ情報

鉾立登山口:美しい。温便座?下界と同レベル。紙あり。☆☆☆☆☆

御浜小屋:ボットン式。夏には臭いそう。紙なし。個室が4部屋くらい。☆

御室小屋(旧):御浜小屋と造りは似ているが、こちらは便器も木製。木製なので汚れが目立ちにくいかも。紙なし。小便器は個室ではなく、外から丸見え。小便器は小さいので、使用の際はよく狙ってね。☆

御室小屋(新):土台しか完成していなかった。土台はコンクリ。期待できそうだ。