2021年7月10日
本来だったら磐梯山か岩手山へと個人山行に行こうと思っていた私たちC0
しかし天気はあいにくの雨、どうせなら個人山行は天気のいい日に行きたいということで山行は中止になってしまった。
その話し合いをLINE上で行っていた木曜日の深夜、用事があった私は雨の中外へと出た。
少し雨に打たれながら歩いていた時、私は雨に打たれることで言いようのない興奮を覚えている自分の心に気付いた。
そこで私は思った。「そうだ、歩こう…!」
かくしてC0歩行の開催を思いついたのである。
早速私は計画を立てた。以前B7の先輩方が福島駅まで歩こうとしたのは知っていたため、私は目的地をそことは反対方向の石巻市に決めた。
仙台から石巻港まで歩いて海の幸と温泉を堪能し電車で帰宅する。
なんと素晴らしい休日ではないだろうか!
私はグループ上で声をかけ、このアホみたいな素晴らしい企画に賛同してくれた三人とともに石巻まで歩くことになったのであった。
午前三時、私はSNTRとともに仙台駅についた。
今回のメンバーは僕(KSKW)、SNTR、ASKR、YMGTの四人。
YMGTさんに至ってはいつか行われる予定の100㎞歩行の練習として参加を決めたらしい。
恐ろしい。女子ってすごい、改めてそう思った。
午前三時半、仙台駅を出発。コースとしては一回東に進んだ後線路沿いを北上し松島、東松島を経由したのち石巻へ向かうという予定だ。
この時はまだ楽勝だった。雨こそ降っていたもののお得意の深夜テンションとご自慢の体力であっという間にコロナの湯へとたどり着いた。
なぜか路上に手押し車が放置されてあった、怖いね
道路沿いに並ぶラーメン屋さんに私の胃は非常に刺激された。しかし時刻は午前5時前、開いているわけがない
そしていつの間にか多賀城市に入ったのち一回セブンイレブン多賀城町前店(おそらく)で休憩
休憩中おにぎりを食べる僕
この頃になると雨は一旦やんだ。しかし靴がぐちょぐちょになっており非常に不快であった
そして歩くたびに足の裏に痛みがはしっており、後に豆ができる伏線がここで貼られていたのであった
僕は替えの靴と靴下を一応持ってきていたがなにも持ってきていない奥のASKRくんは非常に気の毒であった
その後も私たちは国道45号沿いを登っていき石巻を目指した。
途中SNTRくんが買ったばかりのグラサンを披露していたがもうよく覚えていない
そしておそらく8時ころ、塩釜市に到着
市境を越えてうれしい反面、まだ中継地点の松島にすらついていないという恐ろしさに身が震えた
途中通った利府町
疲れて膝に手をつく男衆三人。ちなみにYMGTさんは全然余裕そうだった。
松島まであと5,6キロの地点であろうか、事件は起きた
ASKRくんの足の裏に抱えたる爆弾が爆発、ASKRくんは強い痛みに襲われ立ち止まった。
コンビニで絆創膏を買おうかと思ったがなんと一番近くのコンビニまで5キロ、ここは日本ではない、そう感じた。
痛む足を引きずりながらおそらく10時半ころ、ようやく松島市に到着
松島市ではちょっと長めの休憩を取りみんな思い思いのものを食べた
ASKRくんは抹茶のアイスを食べていた
僕は芋ようかんをたべた
YMGTさんは団子を食べていた
棒のようになっていた足もここで復活、私たちは出発した。
ここから先はずっと田舎道が続いた。地元を思い出す。
コンビニが一つもなく、飲み物はたまにある自動販売機で買った。
道路沿いにあったバームクーヘン屋さんでバームクーヘンをいただいた。非常においしかった。
バウムクーヘンの隣にあった百鬼夜行、おそらく特級呪物である
途中、足の痛みに耐えかねた僕は靴下を脱ぎ足の裏を確認した、すると何という事だろう、両足に大きい豆ができているではないか
つぶしてはまずいため絆創膏をはりそこからは慎重に歩いた。
しかし痛いところを避けようとして歩こうとすると今度は違うところが痛くなる。
正直限界だった。となりのASKRくんの顔は死んでいた
僕も無口になっていった。
途中見つけた四葉のクローバーとともに
野蒜駅を過ぎたあたりで目的地までの距離を見るとまだ13㎞もあった。この時点で午後3時、一体いつになったら着くのだろうか。
ASKRくんが立ち止まって言った「もう、限界です…」、僕も同じ気持ちだった。
この時点で、私たちはエスケープを決定した。事実上の敗北宣言だった。
YMGTさんとSNTRくんはまだ大丈夫そうだった。やはりすごい。
電車に乗って石巻まで行くことを決めた私たちは陸前小野駅まで残りの体力を振り絞っていき、そこから陸前山下駅へ向かった。
歩いた総距離約43㎞、かかった時間約12時間、よく頑張った。
もうボロボロ
陸前山下についた後は元気の湯に入ってご飯を食べ(海鮮丼を食おうと思ったらメニューになかった。カナシイ…カナシイ…)、電車に乗って仙台に戻った
なんかジャケ写みたい
もう体はボロボロだけども楽しかった。こんどこそ完走したいものである。
P.S.この記録を読んで歩行を決定した君へ
しっかりとした靴、替えの靴下、絆創膏、マメができたとき用の準備を怠らないようにしよう!アスファルトの上を歩き続けるのは意外とつらいぞ











